img昨年の六月から半年にわたって世界各国から家具のデザインを公募していた「第七回 国際家具デザインフェア旭川2008(IFDA)」の受賞作品が八日、デザインギャラリー(宮下通八)で発表された。一九九〇年(平成二年)からスタート。三年ごとに開催されて今年で七回目を迎えた。国際家具デザインフェア旭川開催委員会(長原實委員長)主催。

今回は、世界五十カ国から千八十五点の応募があった。長原委員長をはじめ国内外で活躍するデザイナーら計七人の審査員が入賞と入選合わせて二十七点を選んだ。

最も優れた作品に贈られるゴールドリーフ賞は、デンマークのデザイナー、ヤコブ・ヨーゲンセンさんの「Barca(バルカ)」と、東京の河田敏宏さんの「HORN CHAIR(ホルンチェア)」の二作品に。本来、一点の選定だが、ヤコブさんの作り出したプライウッド(薄い板を接着剤で張り合わせた合板)のパーツを細かくつなぎ合わせるジョイント部分の新しい加工技術のアイディア性と、河田さんのすぐに製品化が可能なほど完成度の高いデザイン性を評価し、二作品に賞を贈った。

img審査員の一人、デザイナーの川上元美さんは「IFDAが旭川の地域ブランドを広く世界に発信し、また世界のクリエーターと地元職人がコラボレーションすることで、地域産業が知的な変化をとげれば」と話している。

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六月二十五日から二十九日まで、旭川家具センター(永山二ノ十)で受賞作品の展示会が開かれる。入場無料。世界のデザイナーと、旭川家具産業の技術力を肌で感じてみてはいかがか。

問い合わせ同会(TEL47―0655)まで。