img自然食品の店・北海道「大地」(森山幸代代表・五ノ十八)に、今年も熊本県水俣産の温州みかんが届いた。

水俣病の発生によって漁業で生計が立てられなくなった漁民たちの多くは、海を離れて農業の道を選ばざるを得なかった。「自分たちが受けた薬害を再び繰り返さない」と、できる限り農薬を使わないみかんづくりに取り組み始めてから四十年以上になる。

水俣病の家族を抱えたり、自らも発病の可能性を抱えながら、健康な土作りや自然素材による防除を徹底し、光沢を出すためのワックスも使わないみかんづくりを続けてきた。

無・低農薬、有機栽培の野菜や果物、食品を販売している「大地」は、そうした水俣の農家を応援しようと、同店の顧客らに呼びかけて「産直の会」をつくり、販売を続けている。

今年もまた、農薬を極力控えて栽培した水俣産の温州みかんが到着した。今年はミカンの裏年にあたり収量が少ないため、青島みかんも取り寄せた。

温州みかんは十キロ入り一箱三千七百円。青島みかんは三千九百円。ワックスを塗っていないので、安心してマーマレードを作ったり、入浴剤としても活用できる。問い合わせは(TEL32―1668)北海道「大地」へ。