お茶屋さんやコーヒー豆店に空のボトルを持参し、入れたてのお茶を給茶してもらう「給茶スポット」が最近注目を集めている。五条買物公園にある前川茶舗もそのひとつ。空のボトル(五〇〇ccまで)を持参すると、入れたての冷たい緑茶が百円で購入できる。

同店は一九〇九年(明治四十二年)創業の老舗。お茶とコーヒー豆を販売する店舗に喫茶店を併設している。四代目社長の前川裕司さんは「急須で入れた本当のお茶の美味しさを広めたい」と三年前から給茶を始めた。最近はエコへの関心のせいか徐々に客数が増えているそうだ。

冷たいお茶の入れ方はシンプルで誰でも簡単に入れられる。氷の上に熱い緑茶を注ぐだけ。お茶以外は何も入っていないので二日間程度しかもたないとのこと。しかし市販のペットボトルの緑茶には無い、本来の鮮やかな緑色と香り、上質の味わいを楽しめる。