旭川中央署は管轄内の一月から四月までの犯罪概況について発表した。

発生件数は三百八十二件で、前年より百九十件少なくなっている。検挙件数は四十六件(前年比プラス十七)、検挙人員百二十三人(同プラス五人)。

殺人や強盗、放火、強姦などの重要犯罪は六件(同マイナス三件)。強制わいせつ二件(同マイナス四件)と強盗一件(同マイナス二件)と減少しているが、前年同時期には発生しなかった凶悪犯罪の殺人、放火、強姦がそれぞれ一件ずつ発生している。

窃盗犯は二百七十三件で前年比マイナス百三十六件と大幅に減少。非侵入窃盗は二百五十三件と前年比マイナス百件。自動車や自転車の窃盗、車上狙いは減少したが、万引きやひったくり、車の部品狙いが増加した。

自転車盗と車上狙いが大きく減少した原因について、同署は防犯協会など地域ボランティアによる防犯活動や、保育園・幼稚園・小学校など百三カ所への「車内に貴重品を置かない」などの注意を呼びかけるチラシの配布自転車ツーロックの呼びかけとチラシ配布、交番・駐在所のミニ広報紙による啓発などをあげている。

少年犯罪は減少しているが、喫煙や深夜はい回で補導された少年は二百四件で昨年より二十六件増加している。

高齢者による犯罪は増加傾向にあり、平成十六年に四十七件だったが、翌十七年には八十三件、同十八年は百十五件、同十九年は百二十件、同二十年は百十四件となっている。今年も四月末現在三十一件と昨年とほぼ同数で推移していることから、増加傾向は続くと予想される。犯罪の手口は万引きが最も多く、自転車盗などで検挙されるケースも多い。