ドキュメンタリー映画「ヒロシマ ナガサキ」の上映会が十二月八日、旭川市民文化会館小ホールで行われます。旭川映画村の十八周年記念特別上映会です。

 ――広島、長崎の原爆投下から六十余年。アメリカをはじめ世界の大部分は、いまだにその被害の実態、被爆者の現実を知りません。

 監督スティーブン・オカザキは、原爆の被害に対する認識と関心を、世界に喚起しようと考えました。日本を訪れ、高齢化の進む被爆者五百人以上と会い、取材を重ねました。映画では、十四人の被爆者の証言と、実際の爆撃に関与した四人のアメリカ人の証言を軸に、ヒロシマ・ナガサキの真実を包括的に描きます。

 同作は〇七年に製作されたアメリカの作品。スティーブン・オカザキ監督は、アカデミー賞に三度ノミネートされ、うち一回でオスカーを受賞しています。同氏が二十五年の歳月をかけて完成させた渾身のドキュメンタリーです。旭川映画村ではその内容に衝撃を受けていましたが、これまで上映できずにいました。太平洋戦争の開戦記念日に、同会の十八周年記念として行う「満を持しての上映会」ということです。

 当日の上映スケジュールは(1)午後零時半(1)二時半(3)五時(4)七時。大人・大学生は前売り千円(当日千五百円)、小中高生は当日のみで千円。

 前売りチケットは冨貴堂各店、こども冨貴堂、旭川市民劇場、旭川音鑑、コープあさひかわシーナ、ルミネ東光などで扱っています。問い合わせは午後六時以降に岡部さん(TEL48―0124)、または長原さん(090―8896―9331)へ。