男山が、特別純米の生酒「笹おり」を道内期間限定で発売した。

 厳冬期に仕込んだもろみを搾った後にできる澄んだ酒と沈んだ“おり”との中間層の“かすみ状の酒”で、薄いにごりが特徴。火入れ(熱処理)は一切していない生の酒。

 「ささ」は酒の別名で、蔵元では昔からかすみ状の部分の酒を「ささおり」と称して珍重し、蔵人だけが密かに味わっていたとされる。

 三月に生のまま瓶詰めし、マイナス五度の冷蔵庫で貯蔵、北海道内限定で同社から小売店に直接、保冷状態で直送する体制を整えている。

 アルコール分十五度。日本酒度プラス五の辛口。香り高くコクがあり、夏にぴったりの涼しさを感じさせる口当たりだ。

 五百ミリリットル入り。道内は四本入り四千五百五十円。六本入り六千二百六十円。小売店からの注文で直送する。問い合わせは、同社企画室(TEL48―3777)へ。