災害がれきの広域処理問題に取り組んでいる藤原寿和さんの講演会「ストップ!放射能・ダイオキシン汚染 守ろう!未来世代の子どもたち」が十五日(日)、勤労者福祉会館(六ノ四)で開かれます。学生を中心に原発問題の活動をしている、発信局ほたる(伊藤螢代表)の主催。

 昨年の震災以降、震災がれきの広域処理の問題が注目を集めました。北海道では高橋はるみ知事が受け入れを表明。札幌市長、黒松内町長、釧路市長が受け入れを拒否。苫小牧市では北海道の自治体として初めて受け入れのための放射能基準値を一〇〇Bq/kg以下と発表しました。しかし、「この基準で果たして本当に安全なのか」という市民の不安は拭えません。

 そんな中、六月十日付北海道新聞は苫小牧の民間会社が福島県の廃プラスチックを福島県の自社工場で燃料に加工、昨年四月から五月までに約一万七千㌧を苫小牧で燃やしたと報道しました。日本最大の食糧庫である北海道の安全はどうなるのでしょうか。

 地方自治体による震災がれきの広域処理問題の現状と、民間による「有価物・燃料」としての廃棄物処理の問題について、廃棄物処分場問題全国ネットワークの共同代表で、化学物質問題市民研究会、有害化学物質削減ネットワークなどで長年ゴミ問題に取り組んでいる藤原さんが講演します。

 午後二時から午後四時まで。参加費は資料代として五百円。問い合わせは発信局ほたる・伊藤さん(080―6088―5988)まで。