髙砂酒造(宮下十七)が六月一日から、利尻昆布を使った新商品「国士無双 利尻昆布梅酒」の販売を始めます。

 この新商品は道北の利尻富士町で飲食店などを経営する尾形宗威さんとの共同開発。同社が二〇一四年(平成二十六年)の梅酒大会醸造部門に出品し、金賞を受賞した「国士無双梅酒」に利尻産昆布を漬け込んだリキュールで、全国でも珍しい昆布梅酒。柔らかな旨みと上品な塩加減で、梅酒の酸味とのバランスが絶妙な一品です。今回の仕込みでは、利尻昆布の確保が十分でなかったため、二十五キログラムの昆布から千八百本(七百二十㍉㍑入り)を製造し、利尻・礼文・稚内・旭川限定で販売します。

 共同開発に携わった尾形さんは「髙砂さんとの雑談の中から出来た商品です。経済状況が苦しい利尻ですから、これがヒット商品となり、少しでも島全体が活気づけば嬉しいですね。秋にはある程度の量の利尻昆布が確保できると思うので、沢山の人に飲んで頂けると思います」と話し、秋に向けて本格的な販売に意欲を見せています。

 アルコール度数十一度以上十二度未満。七百二十㍉㍑入り、千六百七十四円(消費税込)。六月一日から、同蔵直売店と限定エリアの酒販店などで販売します。