旭山動物園のファンクラブ組織、NPOが一日、同園のさる山の裏に無料休憩所を寄贈した。

 場所はさる山から見て東側、ちんぱんじー館の入口近くで、広さは約百平方㍍。平屋建ての休憩所とテラスには、テーブル六台、ベンチ十五台が置かれている。室内には暖房設備もあり、年間を通じて利用できる。

 同NPOは園内で三カ所の売店を運営している。この休憩所の建設にかかった約三千万円はこれら売店の収益金などを当てた。

 この日は、旭山動物園の四十九回目の開園記念日だった。同NPOの森禎宏理事長はテープカット前の挨拶で「誕生日のプレゼントを贈ることになって、うれしく思います」と話した。

 坂東元園長は「限られた予算では、なかなか休憩所にまでお金を使えない中、本当にありがたい。来年の五十周年に向けてしっかりと園を運営し、ご協力に応えて行きたい」とお礼の言葉を述べた。