銀座通り商店街の第一市場(三ノ十五)で、「銀座NOW!写真展」が行われている。閉店店舗のシャッターに写真を展示することで、銀座通りの活性化に貢献しようという試みだ。

 主催者のレクスポあさひかわ(野々村雅人会長)は、レクリエーション・スポーツを楽しむことを通じて、障がいの有無にかかわらず人の輪を広げようと活動している団体だ。

 同団体は十一月五日、銀座通りを会場にレクリエーション・スポーツのイベントを行った。今展にはそのイベント風景の写真をはじめ、昭和初期から現在までの銀座通りの街並みを記録した写真、旭商高写真部、美瑛写真サークル、ひじり野ふぉと倶楽部、アマチュア写真家の子安徹さんの作品などを展示している。

 銀座通りの賑わいを知らない世代が多くなった。四十六歳の野々村さんもその一人だ。野々村さんは「十一月五日のイベントを行ってみて、いまも対面販売が大事にされている貴重な場所だと感じた」と話す。自分も銀座通りの人と同じ視線に立って活性化にあたり、温故知新の気持ちを持ちたいと、この写真展を企画した。

 野々村さんは「第一市場はかつて二十店舗ほどが営業していて、『スリがいるから気を付けて』というくらいの混雑ぶりだったそうです。それが今ではわずか四店が営業するのみという寂しい状況です」「まずは賑わっていた当時を知る人たちに懐かしんでもらいたい。市場や商店街の衰退は日本全国に共通する問題なので、みんなで考える契機になれば」と話している。

 三十日(金)まで。午前九時~午後五時。問い合わせは野々村さん(TEL090―6266―6817)へ。