中学生の「税についての作文」で、永山南中学校三年の髙橋莉歩さん(15)が公益財団法人・全国法人会総連合会長賞を受賞。五日、同校で表彰式が行われた。

 全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が毎年実施しており、五十一回目。全国の七千五百二十八校から、六十一万六千七十二編の応募があった。旭川中と東税務署管内からは十七校、八百八十編が集まった。

 同会長賞は内閣総理大臣賞などの大臣賞に次ぐ六つの賞の一つで、全国で十二人が受賞。旭川市内では唯一、髙橋さんが選ばれた。

 髙橋さんは小中学校で使う教科書が税金で賄われていることを母親から聞いた。そして警察や消防の活動もゴミの収集も、すべて税金のお陰で成り立っていることに気付き、「あたり前の日常は税金によって守られている。今の生活があるのは、税金のおかげ」と書いた。

 式では、旭川東地区納税者貯蓄組合連合会の野村幸生会長から表彰状を贈られた。髙橋さんは「うれしいです。伝わりやすい文章を心がけました。大人になったら薬剤師になり、立派な納税者になります」と喜びを語った。

 また、同組合連合会会長賞を受賞した、同校三年生の松田一愛さん、嘉屋有紀乃さん、谷本有優さん、奥山綾香さんの四人にも表彰状が贈られた。

 旭川中・東税務署管内から応募があった中・高校生の税の作文と、中学生のポスター、小学生の絵はがきと税の標語の優秀作品は十五日まで、JR旭川駅・南コンコースに展示されている。