「世界の中の自衛隊~ジャーナリストが見た自衛隊の素顔~」と題する講演会が三月六日(火)午後六時から、札幌の教育文化会館小ホール(中央区北一ノ西十三)で開かれます。

 札幌弁護士会が主催する「憲法改正を考える連続企画」の第二回目です。昨年末に行われた第一回の勉強会は、弁護士と報道関係者だけが対象でしたが、今回は「市民集会」として一般に公開しての開催です。

 講師は、東京新聞記者の半田滋さん。一九五五年(昭和三十年)栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、一九九一年、中日新聞社入社、現在まで東京新聞編集局社会部勤務。一九九三年防衛庁防衛研究所特別課程修了。防衛庁取材を担当し、自衛隊の権限や活動について、新聞や月刊誌に論考を多数発表している。〇七年(平成十九年)東京新聞・中日新聞に連載した「新防人考」で第十三回平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)。

 改憲が使命だと言ってはばからない安倍晋三首相は、憲法九条について、「一項、二項を残したまま自衛隊の存在を明記する」案を提起しています。昨年十月の衆院選の結果、国会では改憲勢力が七割に達したと言われ、改憲の動きは急です。

 私たちは、その自衛隊についてどれほどの知識を持ち合わせているのでしょう。自衛隊の任務は、安保関連法によってどのように変わったのか、自衛隊は米軍の戦争に参加するようになるのか…。長年、自衛隊や自衛官の取材、報道に取り組んできた半田さんが、世界の中で自衛隊はどのように見られ、どんな存在なのか。そして自衛隊と自衛官の「いま」を報告、解説します。

 参加費無料。誰でも聴講できます。問い合わせは、札幌弁護士会(TEL011―281―2428)へ。