会員制の観劇団体「旭川市民劇場」の六月例会が十九日(火)午後六時半から、二十日(水)午後一時半からの二回、市公会堂(常磐公園内)で行われる。

出し物は、劇団NLTの『しあわせの雨傘―ポティッシュ・飾り壺』。とある町の、大きな傘工場の経営者夫人・シュザンヌは、メイドもいる専業主婦。子育ても終わり、優雅だが退屈な日々。家事も仕事もしなくて良いと夫に言われる〝お飾りの妻〟だった。そんなとき、独善的な夫・ロベールが、工場のストライキで軟禁状態に。夫を助け出すべく、共産党の市長・ババンの協力を得て、組合との交渉に乗り出すシュザンヌ。

ポティッシュ・飾り壺とは、見た目は良いが実用性がない、「お飾り」を意味するフランス語。シュザンヌは飾り壺ではなく、実力を備えた女性だった、という痛快な物語。フランスコメディの真骨頂と言える舞台を鵜山仁が演出する。シュザンヌ役を賀来千香子、夫・ロベールを井上純一、市長を永島敏行が演じる。

市民劇場の会員になると、年六回演劇を鑑賞できる。入会金は二千円、月会費は一般二千五百円、大学生千円、高校生以下五百円。毎回昼公演(午後一時半から)と、夜公演(午後六時半から)がある。例会は会員の手で運営され、俳優やスタッフとの交流会もある。

問い合わせは、事務局(市内三ノ八緑橋ビル一号館二階・TEL23―1655)へ。