大町桂月(一八六九―一九二五)の生誕百五十年を記念して、東川町で三つの記念企画が行われます。桂月は「富士山に登って、山岳の高さを語れ。大雪山に登って、山岳の大(おおい)さを語れ」の名文句を残しており、大雪山系の山々を幾度も訪れた文人でした。

 記念企画は―。

 ①一泊二日、旭岳登山と羽衣の滝散策(二十二日―二十三日)。

 山岳ガイド・鳥羽晃一さんと写真家・大塚友記憲さんとともに、二十二日に羽衣の滝周辺を散策。旭岳温泉「白樺荘」に宿泊。二十三日は旭岳の日帰り登山を行います。

 詩吟の北北海道岳風会の伊藤岳韶さんが、桂月が羽衣の滝を眺めながら吟じた李白の「望廬山瀑布」を吟じ、「羽衣滝」の四行詩を解説します。

 参加費は一万千五百円(宿泊費と往復のロープウェイ代を含む)。定員十五人。

 ②長春画「大雪」屏風復元展(十四日―二十六日、午前十時~午後六時)。

 大町桂月に同行した画家・吉積長春の作品を展示し、所在知れずとなっている屏風絵を写真で再現します。入場無料。会場・せんとぴゅあⅡセミナー室、アーカイブスコーナー。

 ③記念講演二題(二十六日午後一時半~三時)。

 「大町桂月の大雪縦走秘話」…大雪山アーカイブス専門員・清水敏一さん。「画家 吉積長春の思い出」…北のアルプ美術館(斜里町)館長・山崎猛さん。入場は無料。会場・せんとぴゅあⅡ(旧東川小学校)多目的室。

 申し込みと問い合わせは、東川町文化レクリエーション課(TEL82―4245、FAX 82―2333)へ。