「実践型防犯教室」が八月二十三日、永山市民交流センター大ホールで行われ、地域住民を中心に約七十人が集まった。旭川東警察署の主催。 

 永山地区は今年度、道から「防犯活動推進地区」の指定を受け、警察と協働しての地域パトロールや防犯研修、防犯交流会など、これまでの防犯活動をさらに強化した取り組みをしている。「実践型防犯教室」は、その取り組みの一環。

 この日は「空き巣対策・予防と実践」というテーマで実施された。

 第一部では東署生活安全課の担当係長が講話を行った。「昨年度の特殊・振り込め・オレオレ詐欺の被害が三百七件、被害額は六億六千万円に上った。被害にあった人は六十五歳以上で、一人暮らしより、家族と一緒に暮らしているお年寄りの方が多い。社会全体で特殊詐欺撲滅に取り組む必要がある」と話した。

 第二部では、施錠・セキュリティーサービス会社に勤務する道防犯設備士協会会員が講師となり、空き巣狙いの手口などを実演を交えて説明した。「短時間でも外出する時は必ず施錠するか、部屋の明かりをつけたり、ラジオをかけたりしてください。長期間留守にする時は、近所に必ず声かけをすること」と注意を促した。

 参加した永山支所の高桑智之支所長は「専門家の話から、様々な知識を得られた。永山地域では熱心な防犯活動を行っている。今回の教室は安心・安全な地域づくりに寄与するものになった」と感想を語った。