旭川鳶土工事業組合(北原勵組合長)の創設八十周年と旭川若鳶会の発足四十周年を祝う記念式典と祝賀会が二十日、アートホテル旭川で開かれた。

 同組合は、一九三七年(昭和十二年)に、旭川と近郊のとび・土工事業者が集まって活動をスタートした。とび技能士はじめ各種技能の資格取得のための講習を実施するなどの活動を続けている。

 若鳶会は、鳶の伝統文化である「木遣(きやり)」や「纏(まとい)振り」、「梯子(はしご)乗り」の保存継承を目的に一九七九年(昭和五十四年)に発足。市内はもとより、全道各地で講習会を開催するなど伝統の技を磨く活動を展開している。

 式典につづく祝賀会には、来賓を含めて約百六十人が出席。道内十一支部と若鳶会の纏二十一本が取り囲むステージで、若鳶会の水島康仁会長が、「義理と人情とやせがまんを信念に、これからも伝統文化を発信する取り組みを続けていきたい」と開会の挨拶。

 続いて北原組合長が市長寿社会生きがい基金に三十万円を寄付、目録が西川市長に手渡された。また祝宴では、木遣や纏振り、梯子乗りが披露され会場から大きな拍手が送られた。