「恵庭事件」で弁護団の一員として活動した弁護士・内藤功さんの講演会がきょう十一日(火)午後六時半から、ときわ市民ホール四階多目的ホールで開かれます。旭川平和委員会の主催。

 一九六二年(昭和三十七)十二月、恵庭町(現恵庭市)の自衛隊島松演習場で、近くで酪農業を営む野崎健美(たけよし)さん、美晴(よしはる)さん兄弟が、自衛隊の通信線を切断した。ジェット戦闘機の爆音や大砲の騒音によって、牛の乳量が激減し、家族は健康を害した。交渉しても約束が守られない状態に、やむにやまれぬ実力行使だった。自衛隊の違憲性を真正面から問うことになる「恵庭事件」だ。

 講師の内藤さん一九三一年生まれ。この恵庭事件のほか、砂川事件、長沼事件など自衛隊と憲法を真正面から問う裁判で弁護団に加わりました。共産党の参議院議員を二期十二年務めています。

 ドキュメンタリー映画『憲法を武器として―恵庭事件 知られざる五十年目の真実』の自主上映会は、三月に旭川で開かれ、大きな反響を呼びました。三年半に及ぶ公判と、野崎兄弟に「無罪」の判決が下されてから五十一年、裁判に深く関わった内藤さんが「憲法を武器として」と題して話します。

 参加費は五百円。午後八時半に終了の予定です。問い合わせは、由井さん(TEL090―8372―3286)へ。