今年六月十九日(水)から二十三日(日)にかけて開催される「旭川デザインウィーク(ADW)」の概要が十三日、旭川デザインセンター(永山二ノ十)で報道陣に発表された。

 ADWは、ものづくりのまち・旭川を国内外にPRする目的で、旭川と近郊の家具メーカーでつくる旭川家具工業協同組合(代表理事・渡辺直行カンディハウス会長)が主催。プロジェクトメンバー(リーダー・佐々木雄二郎佐々木工芸社長)を組織して企画・運営する。

 二〇一四年(平成二十六年)に、六十年にわたって開催してきた「旭川家具産地展」を大胆にリニューアルし、家具業界だけでなくクラフトやグラフィック、食文化など、「デザイン」をキーワードに展示会や工場見学、講演会、交流会などを展開。昨年は一万六千五百人を集めた。

 今年のテーマは「Cross over」(クロスオーバー)。北海道で地理的、役割的に「交差点」の役割を果たす旭川で、人との出会いだけでなく自然やデザイン、空間、食を含めた多面的な「交差点」となる展示会を目指すという思いが込められている。

 発表会の冒頭で渡辺代表理事は「早いもので今年で五回目を迎えるADWですが、様々な方にご協力を頂き色々なネットワークが広がり、ますます面白いイベント育って参りました。昨年の市長選で西川市長がデザイン都市の登録を目指すことを公約として掲げました。我々も目指してきたところではありますが、より公的な目標となったと感じています。近隣はもとより、道北の豊かな森林や自然が人々の暮らしをより豊かなものしていくと思います。どうか一人でも多くのお客様にご参加頂き、楽しんで頂きたいと思っています」と挨拶した。

 その後、イベントを監修するクリエイティブディレクターの青木昭夫さん(東京・ミルデザイン)が、昨年の報告と今年の概要を発表した。イベント会場は、旭川デザインセンター(永山二ノ十)をメインに、各メーカーの工房やショールーム、JR旭川駅、旭川空港などの他、旭川近郊の町とも連携して様々な企画を展開する予定だ。

 メイン会場となる旭川デザインセンターでは、世界的なインテリアデザイナー、グエナエル・二コラ氏のスペシャルインスタレーションが来場者を出迎えることになっている。昨年以上の規模で地域を巻き込みながら企画が進んでいる。