自主夜間中学・旭川遠友塾(豊島誓子共同代表)の第十一回卒業式が三月十六日、学び舎の旭川医療情報専門学校(九ノ十一)で行われた。卒業生のほか在校生やスタッフなど約六十人が参加して卒業生を祝福した。

 遠友塾は病気など様々な理由で小・中学校に十分通えなかった人や、小・中学校を卒業しても言葉や生活するうえで不便を感じ、もう一度基礎的な勉強をしたい人が対象。毎週土曜日午後四時半から六時四十五分まで開校している。

 今年の卒業生は内生蔵(うちうぞう)悦子さん(68)と斎藤玲子さん(83)、我妻道子さん(87)の三人。体調不良で欠席した我妻さんを除く、内生蔵さんと斎藤さんが豊島共同代表から卒業証書を受け取った。卒業生は七十六人になった。

 内生蔵さんは「アットホームなクラスで、『友あり、ともに学ぶ』は大好きな言葉になりました。気の合う友と苦楽を共にし、共に学ぶことができました」と振り返った。

 斎藤さんは「娘の紹介で通学するようになりました。一緒に学ぶ仲間や夫、家族の支えがあり、三年間通学できました。季節の行事が印象に残っています」と話した。

 二人とも「アッという間の三年間でした。卒業後も過年度生として、学びを続けます」と口をそろえた。最後に塾曲の「見上げてごらん夜の星を」を出席者全員で合唱して式を終えた。

 この後、生徒会主催の「卒業と進級を祝う会」で楽しいひと時を過ごした。