「大雪山の自然を守る展」が東川町複合交流施設・せんとぴゅあⅡ(北町一)大雪山アーカイブスコーナーで開かれています。

 ロープウェイで身近になった旭岳には雄大な自然を求め、毎年多くの登山者や観光客が訪れており、旭岳の観光活用とともに、自然保護と対策が重要な課題になってきています。同館は自然保護に関する書籍や資料が多く所蔵しています。普段はあまり目に触れない書籍や資料など、その一部を展示しています。

 専門員の清水敏一さんは「この展示が自然と人との共生について考える一助になれば幸いです」と話しています。八月十八日(日)まで。

 期間中の六日(土)午後一時半から、「自然観光資源の利用と保護」と題する講演会が同館多目的室で行われます。講師は大雪山・山守隊理事の山口和男さん(山口カズ技術士事務所長)です。

 山口さんは一九五三年、横浜市生まれ。慶応義塾大学工学部を卒業後、製紙会社に勤務。その後、オレゴン州立大学林学部で森林レクリエーション管理を学び、帰国後二十五年にわたり、コンサルタントとして大雪山をはじめ、道内各地の自然資源の保護と利用にかかわる業務に携わってきました。

 講演会は①我が国の自然観光資源をめぐる過去三十年の動き、②今後の自然観光資源の利用と保護のあり方、③参加者で考える東川町の自然観光資源の強みと弱み(ワークショップ形式で)という内容です。

 入場は無料です。申し込みは不要です。午後三時ごろ終了の予定です。

 同館の閉館日は、毎週月曜日(月曜日が祝日の時は火曜日)。開館時間は午前十時から午後九時まで。問い合わせはTEL82―4245へ。