JR富良野線美瑛駅の開業百二十年を記念するイベントが一日、美瑛駅前広場で行われた。

 町と共に歴史を刻んできた駅に「感謝」の気持ちを届けようと、町民有志で結成した実行委員会が主催。午前十時の開会式から夕暮れ時のキャンドルリレーまで、町内外から多くの人が訪れ、「開業百二十年」にちなんだ音楽ライブや対談、ゲームや展示などを楽しんだ。

 体験ゲームの一つ「万歩計チャレンジ120」は、万歩計をつけて二十秒間体を動かし、「百二十歩」に達すれば成功というルール。一チーム最大三人で参加でき、合計歩数で判定する。その場で駆け足したり、体を振ったり、思い思いの方法で体を動かして歩数を稼ぐ姿に、まわりから盛んな声援が飛んだ。
 美瑛小学校一年生の鈴木玲衣ちゃん(6)は兄と弟と参加。チャレンジに成功し、「やってみたいと思って参加しました。楽しかったです。もう一回やりたい」と笑顔だった。

特別記念事業「トイレ改修プロジェクト」
クラウドファンディングスタート・支援のお願い

 実行委員会では、百二十年の感謝の気持ちを「形」にして次の世代に残そうと、駅舎隣にあるトイレの「改修プロジェクト」に取り組んでいる。美瑛の玄関口である美瑛駅のトイレは、老朽化などで、改善を求める声が多いことから対象に選んだ。

 イベント当日に寄付を募ったほか、町内外から広く支援を集めようと、クラウドファンディングで資金調達をしている(https://readyfor.jp/projects/bieistation120)。十一月二十九日(金)まで。

 郵便振替(02720―4―71720)による寄付も受け付けている。

 集まった寄付金は、年内に全額JR北海道旭川支社に贈り、改修に役立てられる。

 問い合わせは実行委員会(TEL090―6219―9809)へ。