「社会共生学」を通して地域の近未来を考える研究会が二十日(金)午後六時から、旭川大学(永山三ノ二十三)北辰会館で開かれます。旭川大学と同大地域研究所などの主催。

 旭川の人口は今後三十年で三割減少すると推計されます。その時、私たちは経済的問題にどのように向きあい、地域社会をどのようにデザインしていくのか。「社会共生学を拓く地域活性化の可能性―地域の経営資源をどのように活用するか―」をテーマに学びます。

 第一部の基調講演は、元龍谷大学経営学部教授の重本直利さん。著書『もしマルクスがドラッカーを読んだら資本主義をどうマネジメントするだろう』(かもがわ出版・二〇一二年)で知られる重本さんが、「社会共生学の理念と方法」と題して話します。

 第二部の事例報告では、二人が話します。大阪経済法科大学客員教授・三宅正伸さんが「京都における社会共生の事例研究―福祉の地域づくりを考える」と題して、旭川大学短期大学部副学長・教授の北島滋さんが「ニセコ町における社会共生のまちづくりをめぐる歴史・現状・課題」と題して、それぞれ報告します。

 コーディネーターは、旭川大学経済学部教授で、元日本政策金融公庫旭川支店国民生活事業統括の杉村樹可さんです。杉村さんは、「旭川が今後も繁栄していくためには、歴史・文化・自然や女性・高齢者の活躍など地域の経営資源を最大限に活用しなければなりません。そのとき、社会共生学の考え方は重要なツールになります。一緒に学びましょう」と参加を呼び掛けています。

 受講無料。定員は七十人です。申し込みは、電話かファクスで、旭川大学地域研究所(TEL48―3121、FAX49―2552)へ。