詩人やエッセイストとして活躍するアーサー・ビナードさんの講演会が十八日(月)午後七時から、ときわ市民ホール四階多目的室で開かれます。チーム「今だから」の主催。

 ビナードさんは一九六七年、米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学んだ後、一九九〇年に来日。通っていた日本語学校で教材として使われた小熊秀雄の童話『焼かれた魚』の英訳をきっかけに詩作や翻訳を始めました。詩集に『釣り上げては』(思潮社)、『ゴミの日』(理論社)など。絵本に『くうきのかお』(福音館書店)、『さがしています』(童心社)など。エッセイ集に、『日々の非常口』(朝日新聞社)、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)、『亜米利加ニモ負ケズ』(日本経済新聞出版社)など多数。旭川の市民実行委員会が運営する「小熊秀雄賞」の選考委員も務めています。

 日本国憲法を護ろうと主張し、沖縄辺野古新基地建設や原発に反対する論陣を張るビナードさんが、「この世はぜーんぶ紙芝居~人と人が向き合わないこの時代に、私たちはどう繋がって生きていけばいいのか」と題して話します。

 紙芝居『ちっちゃいこえ』(童心社)は、画家の丸木俊・位里夫妻が描いた大連作『原爆の図』をもとにビナードさんが脚本を書きました。構想から完成まで七年を要した労作です。その絵本ができるまでのエピソードを中心に“言葉の達人”ビナードさんが語ります。

 前売りチケットは、千円(当日千二百円)。障がい者五百円。高校生以下は無料。こども冨貴堂(七条買物公園、TEL
25―3169)で扱っています。