一九四九年創業の焼鳥専門店「ぎんねこ」(五ノ七・ふらりーと)の七十周年を祝う会が十七日、OMO7旭川(六ノ九)で開かれ、ぎんねこファン三百五十人が集まった。

 同店は、初代店主の小島尚揚さん(故人)と高垣ヤチヨさん(同)夫婦が、一九四九年に現在の場所に開店した。以降、市民が気軽に焼き鳥と酒を楽しめる店として七十年間営業を続けてきた。

 祝う会の冒頭では、開店当時を知る常連、山内和夫さん、佐川徹さん、山崎與吉さんがそれぞれ思い出話を披露して会場を賑わせた。

 二代目店主として店を切り盛りしてきた久保厚子さん(67)が「七十周年を迎えることができたのも、ひとえにご贔屓にしてくだすったお客様、お店を支えて下さった関係者の皆様、そして一生懸命働いてくれた従業員の皆様のお陰と感謝しています。百周年にも元気に参加したいと思います。皆さまもお元気に百周年でもお会いできますようご健勝をご祈念申し上げます」とユーモアを交えてお礼の言葉。

 この日、三代目店主となった久保竜弥さん(40)が「この日を迎えるに当たって『ぎんねこ』と共にある子どもの頃からの思い出が湧き上がってきました。妻を初めて母に紹介したのも店のカウンターでした。数えられないほどの思い出があります。今日、これから『代』を引き継がせて頂きます。これからはより一層地元を愛し、地元に根差して、地元の方々に愛して頂けるような店づくりをしていきたいと思います。そして、初代のお客様を大切にする気持ちを忘れず、次の百年を目指して行きたいと思います」と挨拶した。

 会の後半では、同店のスタッフOBと現役スタッフが登壇し、店主から花束が贈られる場面もあり、終始笑顔があふれる集いとなった。