映会が二十九日(土)、旭川建設労働者福祉センター(サン・アザレア、六ノ四)で行われます。市民グループ「チーム今だから」の主催。
 制作は、特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター。私たち国民の大多数が知らないうちに、日本の水道事業の運営権が、民間のグローバル企業に売り払われることが可能になりました。二〇一八年十二月、国会で水道法改正が可決され、水道に民間からの投資が出来るようになったのです。すでに運営権を民間企業に売却しようとする自治体も出てきています。
 人口減によると自治体の財政難、老朽化が進む水道管などのインフラ、職員の減少など、日本の水道は多くの課題を抱えています。日本政府が推奨する水道事業の運営権を民間に売却する「コンセンション方式」は、こうした課題を解決する〝特効薬〟なのでしょうか。
 パリ市やベルリン市など、一度は民営にした水道を再公営化する自治体が増えています。水道料金の高騰、水質の悪化、災害時の復旧放棄など、民営化は特効薬どころか、“毒薬”だったのです。
 世界で「民営化の失敗」が明らかになるなかで、なぜ日本はその潮流に逆行しようとするのか。人口減少がつづく「旭川の水道」が民営化されることはないのか――。
 上映は、①午前十時、②午後一時、③午後三時の三回。
 前売りチケットは五百円(当日六百円)。障がいを持っている人三百円。大学生以下は無料。こども冨貴堂(七条買物公園・TEL25―3169)、まちなかぶんか小屋(同・TEL23―2801)で扱っている。予約もできる。