同じ日の同じ時間に、それぞれの場所でキャンドルを灯して参加する「HIGASHIKAWA 8281人のキャンドルナイト」が十九日(金)午後六時から、東川町で開かれます。翌二十日(土)午後七時からは、キャンドルナイトの写真を背景にした「キャンドルコンサート」がユーチューブで配信されます。町の主催。

 企画したのは、町の東川スタイル課に所属し、音楽ユニット・ドートレトミシーとして活動する、長尾匡祐さんとせらよし子さん。キャンドルナイトは、夏至の日に、電気を消してキャンドルを灯して過ごす全国的なイベントですが、二人は昨年五月に着任した際、東川町では行われてこなかったことを知り、翌月、町の文化交流課と一緒に、初のキャンドルナイトをせんとぴゅあⅡで開催しました。

 今年は準備の時期が、新型コロナウイルスによる「自粛期間」と重なりました。当初、開催は難しいと考えられていましたが、さまざまなイベントが中止になる中、できる形で何かやるべきではないかと、キャンドルを配布してそれぞれの場所で灯してもらう形での開催が決まりました。「みんなが『ともしびを持っている』という気持ちを感じてもらえたら」とせらさん。イベントタイトルの“8281人”は、今年四月時点の東川町の人口です。

 町民は十九日まで、広報紙の折り込みチラシ下部の引換券で、フローティングキャンドルを無料で受け取れます。限定二百個のティーライトは、町内で蜜ろうキャンドル制作を行う「ランプ」の協力で準備されました。エコロジーを意識して、普段は取り除いて使わない部分の蜜蝋も無駄なく使ったキャンドルです。

 十九日のキャンドルナイトの写真を撮り、無料写真共有アプリ「インスタグラム」かフェイスブックにハッシュタグ「#東川キャンドルナイト」をつけてアップすると、翌日のオンライン配信コンサートの背景などに使われます。コンサートはユーチューブ「ドートレトミシー公式チャンネル」で視聴できます。

 二人の活動拠点の小西健二音楽堂(東町一ノ十八)は、両日とも、キャンドルと花で飾られます。旭岳温泉のラビスタ大雪山のほか、天候にもよりますが、町の施設やキャンドル受け取り場所に指定されている店舗なども、キャンドルで飾られる予定です。

 問い合わせは、東川町スタイル課(TEL82―2111・担当長尾さん、dotoretomisi@gmail.com)へ。