旭川弁護士会が主催するドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』(坂上香監督、二〇一九年・百三十六分)の上映会と坂上監督のトークショーが九月二十七日(日)、市公会堂(市内常磐公園)で行われる。

 「島根あさひ社会復帰促進センター」(島根県浜田市)は日本で唯一、TC(セラピューティック コミュニティ=回復共同体)という更生プログラムを導入している、官民協働の新しい刑務所だ。

 日本初となる刑務所内の長期取材の許可が下りるまでに六年、塀の中の撮影に二年、編集に二年…。カメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する四人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身に付けて行く姿を克明に描き出す。

 道内では、札幌で一度上映されただけで、旭川では初となる。主催する旭川弁護士会の刑事弁護センター委員会(金子舞委員)は「この国の罪と罰、受刑者の社会復帰を考えるために、ぜひ観ていただきたい」と呼び掛けている。

 参加は無料。新型コロナ対策のため、座席の間隔を開けて着席する。

 上映は、①午前十時半~午後零時四十分、②午後一時半~同三時四十分の二回。②に引き続き坂上監督のトークショーが午後五時まで。