三浦綾子記念文学館(神楽七ノ八)と優佳良織工房(川端町六ノ十)が、二〇二二年に迎える三浦綾子生誕百年に向けた共同企画を行っている。

 その第一弾として七月から、優佳良織のブックカバーと眼鏡ケースのセット(四千九百五十円・税込)の販売をスタート。ブックカバーは、幅一二五×高さ一六五㍉の文庫本サイズ、眼鏡ケースは、幅一七五×八五㍉の大きさで、ペンケースとしても使用できる。織り柄はともに、雪と氷に覆われた湖や、そこに舞う白鳥の群れをイメージした、人気の高い「白鳥」が使われている。

 三浦綾子は、優佳良織の織元・木内綾さん(故人)と無二の親友で、優佳良織の上着などを常に身につけ、「歩く優佳良織」とも呼ばれた。また、三浦綾子記念文学館は、木内さんの呼びかけが無ければ存在していなかったと言われるほど、「ふたりの綾」の信頼関係は強かったという。

 同館学芸員の齋藤玄輔さん(45)は「優佳良織は旭川にとって貴重な文化であり、誇るべき伝統工芸です。ひと昔前は、旭川といえば『三浦綾子』、『優佳良織』でした。二人が亡くなり、それが薄まってしまった今、新たな形で次の世代に伝えていけたら」と話す。

 同館売店やウェブショップ(https://www.hyouten.net/)、カタログのほか、優佳良織工房で購入できる。十一月ごろには、第二弾の発売を予定している。

 問い合わせは同館(TEL69―2626)へ。