市動物愛護センター「あにまある」(七ノ十)正面の花壇の植え替えが五日、菅原組(菅原吉孝社長)のボランティアで行われた。

 同社が創業百年を迎えた四年前、センター前の掲示板や建物の名前を入れたロゴマークを設置したほか、花壇の植栽も行った。

 菅原康晴会長は「弊社は市内の動物病院を十カ所ほど建設させてもらっていて、創業百年記念事業としてお手伝いをさせていただいた。殺処分をしない、このセンターには多くの市民が訪れるので、きれいな花壇を維持していくため、継続的に植え替えを行っていきたい」と話す。

 作業は、花の時期が終わりつつある一年草などの引き抜きから始まった。参加した社員らは、手際よくシャベルで次々と根から掘り出していた。

 草花をほぼ抜き終わった花壇に腐葉土を混ぜ入れ、専門家の手を借りたいと同社が依頼した、いずみガーデン(和泉智樹社長)が用意した草花の苗を事前に作成したイメージ図に合わせ植えこんでいった。用意されたツルマサキやピンクアナベル、エメラルドなど約二十種類の苗は、ガーデンデザイナーの和泉玲実さんの指導で手早く植えられていった。

 「みなさん、ずいぶん手慣れていますね」と言うと、菅原社長は「今年はコロナで実施できませんでしたが、毎年会社の花壇やプランターに花を植える作業を社員がしており、慣れているんです」と笑顔で話した。

 花壇の植え替えのほか、センターの建物の周りの草刈りなども手分けして行っていた。蒸し暑い中、作業は正午近くまで続けられた。