旭川デザインウィーク(ADW)2021実行委員会(渡辺直行会長)が十五日、オンラインでプレスプレビューを行い、イベントの概要を発表した。

 ADWはものづくりのまち・旭川を国内外にPRする目的で二〇一五年に始まり、今回が六回目。六月十六日(水)~二十日(日)の五日間の日程で、旭川デザインセンターや大雪クリスタルホール、買物公園などを会場に、オンラインも併用しながら開催される。実行委員会の主催。

 今年のテーマは「みんな、デザイン。みんなの、デザイン。」。渡辺会長は冒頭のあいさつで「デザインは、人々を幸せにし、自然と社会の調和を目指し、人と人とを結ぶ言葉でもあります。旭川を中心とした豊かな自然を背景に、デザインで『触れる』『学ぶ』『遊ぶ』五日間にしたいと思っている」と話した。

 今回のADWは、一九年十月に旭川が「ユネスコ創造都市ネットワーク」へ加盟認定されてから、初めての開催。家具やクラフトだけでなく、社会・教育や食、文化など九つの分野から約五十団体が参加して、これまでよりも広い地域・業界と連携したイベントが行われる。

 また昨年、コロナ禍で延期になった国際家具デザインフェア(IFDA)が同時開催され、デザインコンペティションの入賞入選作品展や、コンペの審査委員長を務めた世界的建築家・藤本壮介さんの講演などが、デザインセンターで行われる予定だ。

 そのほか、大雪クリスタルホールでは、日本を代表する建築家・隈研吾さん、世界的なデザイナー・喜多俊之さん、多彩なデザインプロジェクトを手がける林千晶さんの三氏による討論会なども予定されている。

 さらに買物公園では、親子でSDGsを体感できる、教育機関と連携したイベント「マチナカキャンパス」を開催。市内ギャラリーや、近隣町でも連動したイベントが行われるなど、盛りだくさんの内容だ。

 イベントの詳細は公式ホームページ(https://adwhokkaido.com/)内で随時更新される。(東寛樹)