市動物愛護センター「あにまある」(七ノ十)では二〇二〇年度の一年間、イヌ・ネコともに殺処分の件数がゼロとなった。殺処分がともにゼロを記録するのは一二年に同センターが開設されて以来初めて。

市民の認知徐々に拡大 譲渡がスムーズに

 同センターは一二年、「命の大切さを伝える」「動物にやさしい」「人と動物の正しい関係を学べる」施設を基本コンセプトに開設された。適正・終生飼養の啓発や、譲渡の積極的な推進など、イヌやネコの殺処分を減らすための施策に取り組んでいる。

 開設以降、市内のイヌの殺処分はゼロを継続。ネコの殺処分も大幅に減少し、ここ数年はゼロに近い数字が続いていた。同センターの内田和博所長は、殺処分ゼロ達成の理由について「もらい手への譲渡が、確実かつスムーズに進んだことが大きいでしょう。多頭飼育崩壊の規模が小さく、タイミングが分散していたのも要因の一つ」と説明する。

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