自然とデジタルが調和する北海道の逸材発掘プロジェクト「北海道ジュニアドクター育成塾2・0」の成果発表会が一日、イオンモール旭川西(緑町二十三)一階グリーンコートで開かれた。
同プロジェクトは、旭川工業高等専門学校(高専)が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「次世代科学技術チャレンジプログラム」の採択を受け、二〇二四年度から、道内で唯一の取り組みとして事業を展開する。
道内での半導体関連産業の飛躍的な広がりや、全世界で急速に進むカーボンニュートラル(GX)やデジタル化(DX)により、次世代の人材育成が急務になっている。この事業は、旭川高専のノウハウを基にした教育パッケージと、企業の知見を融合し「豊かな自然とデジタル環境の中で育まれた子どもたちが、多くの学びと経験から自らの適性に気づき、疑問に思った現象の原因を探るべく主体的に行動できる人材」「なぜを深め、科学的思考と独自の技術アイデアを加えて未知の問題解決に取り組める人材」の育成を目指している。
同校は一九年度から五年間、前身となる「北海道ジュニアドクター育成塾」を行い、これまで百八十五人が参加してきた。今年度は、新たに「半導体分野」の要素を加えて事業をスタート。道内全域から選ばれた小学五年生から中学三年生までの第一段階(一年目)二十九人と、昨年度に参加した塾生から選抜され、高専の研究者のもとで研究に取り組む第二段階(二年目)九人が、科学に関する「多面的な視点」や「柔軟な思考と対応力」を培ってきた。
成果発表会では、第一段階の塾生が、カリキュラムで学んだ「ドローン」「AI」「水耕栽培」「スターリングエンジン」などのテーマで、学びの成果をポスターにまとめて披露。
緑新小五年の本村颯汰くん(11)は「水耕栽培で植物が育つなど、これまで知らなかったことがたくさん体験できて楽しかった。次の第二段階にも参加したい」と、同塾での学びを振り返った。
会の最後に、篁耕司塾長(旭川高専副校長)が「自分の気持ちや、将来どのように活躍したいかと思っていることを伝えるこの経験を、今後に役立ててほしい。第一段階の人は、自分の好きな分野がわかったり、新しい興味が湧いた人もいるでしょう。第二段階に進みたいと思った人は、ぜひ参加して自分をさらに高めていってもらえたら」と塾生たちに語りかけた。(東寛樹)





