理論物理学者・佐治晴夫さんの「卒寿記念レクチュア&コンサート」が九月十二日(金)午後六時半から、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)音楽堂で開かれます。ゲストは日本を代表するヴァイオリニストの和波孝禧さん。主催は、同ホール建設の市民運動の核となった、ぬくもりホールの会(村田和子代表)。

 この催しは五部構成になっています。一部は和波さんのヴァイオリン独奏(バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンソナタ第4番ト短調BWV1001 アダージョ」)、二部は佐治さんのレクチュア(「ゆらぎ理論研究から見えてくる宇宙の諸相」)、三部は和波さんのヴァイオリン独奏(バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調BWV1003」)、四部は佐治さんと和波さんの対談(「科学と音楽の心が出会う時」)、五部は和波さんが、佐治さんが宇宙船ボイジャーに搭載した曲のヴァイオリン独奏(バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番ホ長調BWV1006)。

 佐治さんは、和波さんとの初めての出会いについて「思い返せば、和波先生との最初の出会いは、二〇一九年、美瑛町の美宙天文台に来訪されたときでした。“真昼の星”が輝く観測ドームの中で,ボイジャーに搭載したバッハの音楽などの話題にたいへん興味を示され、人間の善性とバッハにまでお話が広がったときの感動は、今でも忘れることができません」と書いています。

 佐治さんは一九三五年東京生まれ。東京大学、ウィーン大学、松下電気での研究生活の後、玉川大学教授、県立宮城大学教授などを歴任。無からの宇宙創生に関わる「ゆらぎ」の理論研究や、NASAの宇宙探査機ボイジャーに地球文明のタイムカプセルとしてバッハの音楽を搭載することの提案などでも知られています。現在、北海道美宙天文台名誉台長。著書は『14歳のための宇宙授業』(春秋社)など九十冊以上。

 和波さんは一九六二年、日本音楽コンクールヴァイオリン部門第一位・特賞。翌年、日本フィルのソリストとして楽壇にデビュー。国内外のオーケストラと数多く協演しているほか、ピアニスト土屋美寧子とのデュオ、東京での「クリスマス・バッハシリーズ」の開催など多彩な活動を続けています。佐治さんを迎えた二〇二四年十二月のクリスマス・バッハシリーズの「バッハの音に宇宙を見る」と題した話と音楽のコンサートは大きな反響を呼びました。

 前売りチケットは一般三千五百円、学生・ハートフル二千円(当日五百円増)。チケットはジュンク堂書店旭川店、コーチャンフォー旭川店ミュージックコーナー、玉光堂イオンモール旭川店、大雪クリスタルホール売店、こども冨貴堂、まちなかぶんか小屋で発売中。また右のQRコードか、チケットぴあPコード・301568からも購入できます。