旭川龍谷高校の三年生四人が、八月二十三、二十四日の二日間、フードテラス(五条買物公園)前で、旭川食のアンバサダーのフレンチシェフ・下國伸さんと共同で開発したオリジナルラーメンを販売した。買物公園エリア社会実験「まちにち計画」の企画、「朝カフェウィーク」の一環。

 市内の高校生が学校対抗でラーメン作りの技を競う「ラーメン甲子園」(実行委員会主催)で現在、三連覇中の同校。今回は、サッカー部の川田将冬さん(17)、畑瀨俊輔さん(18)、遠藤心貴さん(18)、髙橋柊翔さん(17)の四人が、下國さんとともに、「朝ラー」ならぬ「旭ラー」と銘打ち、ラーメンのまち旭川の朝にぴったりなラーメン作りに挑戦した。

 下國さんが生徒たちと打ち合わせを重ねる中で、旭川のソウルフード「新子焼き」をラーメンで表現することが決まり、試作を重ね完成したのが、今回のしょうゆラーメン。鶏ガラから丁寧にとった清湯(チンタン)が新子焼の「骨」、しっとり柔らかな鶏チャーシューは「肉」、旭川産の長ネギやピーマンなど夏野菜を焦がしてつくるオイルで「香ばしさ」と、新子焼きの要素を食材や味、香りで表現した。

 スープの味を決めるカエシには、キッコーニホン(曙一ノ一)のしょうゆや、髙砂酒造(宮下通十七)の日本酒など、地元のものを使用することで旭川らしさをプラス。生徒らが「決めるのが難しかった」と話す麺は、市内の須藤製麺(流通団地二ノ五)の特注で、試作した十種類ほどの中から、美瑛町産の小麦「香麦」と道産小麦「キタノカオリ」をブレンドした、低加水の中細ストレート麺を選んだ。

 そこに生徒らが朝ご飯によく食べるという「とろろ」をトッピングし、鶏の油にシソの香りを移したシソ鶏油(チーユ)を回し入れるなど細部にまでこだわる。とろろには、鶏をじっくり煮込んでとった白湯(パイタン)が混ぜ込まれ、途中でスープと混ぜることで味が変化するようにした。下國さんは「スープがクリアでストレートな味わいなので、トッピングで深みを加えました。ストーリー性があり、朝食べるのに適した、良いラーメンに仕上がったと思います」と語った。

 完成したラーメンは、一杯千円、一日百食限定で販売。午前八時の開店前から多くの人が行列を作り、両日ともに完売した。

 生徒の一人、遠藤さんは、一日目の営業を終えて「前日まではワクワクよりも不安が大きかったですが、始まってみると、たくさんの方が並んでいるのを見てほっとしました。ラーメンも完売して、とても楽しかったです」と笑顔を見せた。(東寛樹)