旭川の菓子メーカー・壺屋総本店(村本暁宣社長)のチョコレートブランド「RAMS CHOCOLATE(ラムズチョコレート)」が、二〇二六年バレンタインの新作チョコレートを発売した。
同社常務でショコラティエの村本賢亮さん(38)が、チョコレートの本場・ベルギーでの三年間の修行を経て帰国。一七年、妻でデザイナーのデボラ・マリノさんと共に同ブランドを立ち上げた。
これまで「江丹別の青いチーズ」、「男山の酒粕とさんしょう」、「南果樹園の紅玉りんご」、「余市のナイアガラ」、「栗山のルバーブ」など、旭川や北海道ならではの素材を使用した「ボンボンショコラ」を作ってきた同ブランド。今年は「恵庭のローズ」、「La brique(ラブリック)」、「倶知安ちょこいも」の三つが仲間入りした。
異国文化に触れることで
価値観の変化を
「恵庭のローズ」は、恵庭市の羊牧場「えこりん村」で育てられた無農薬のバラを使用。チョコレートの中に、ローズジャムや花びら、ガナッシュを閉じ込め、ローズの香りがしっかり感じられる仕上がりになっている。同社き花の杜(南六ノ十九)で一粒(二百八十円)から購入できるほか、オンラインショップではボンボンショコラの詰め合わせ「北海道コレクション」(八粒入/三千六百円、十二粒入/五千四百円)として販売されている。
フランス語でレンガを意味する「ラブリック」は、村本さんがベルギーでチョコレートづくりを一緒に学んだ仲間と共同で企画開発。ベルギーでの修業時代の記憶を、味やパッケージで表現した。 この技法で作られたものに、ベルギー伝統のスパイスビスケットの上に生ショコラを重ね、ダークチョコで包んだ「スペキュロス」や、ダークチョコの中にラズベリーソース、弾力のあるゼリーを閉じ込め、伝統のキャンディの食感を再現した「キュベルドン」などがあり、六種類のボンボンショコラに落とし込まれている。価格は六種類セット(各一個)で三千六百円。
村本さんは「ベルギー出身の有名なショコラティエはたくさんいますが、ベルギーの食文化をこのような形で表現している人はいないと思います。チョコレートを通していろいろな文化に触れていただくことで、それが刺激になり、地元の良さに気づいたりなど、価値観の変化にもつながっていけば」と語る。
また、そのうちの「フリッツ&セロリの塩」は、江丹別の青いチーズのガナッシュとセロリ塩を中に閉じ込め、倶知安町の熟成ジャガイモ「五四◯(ごーよんまる)」を加工した菓子「倶揚げ」で包み、キャラメル風味のチョコで仕上げたもの。「倶知安ちょこいも」として、単品でも販売する(四粒入・二千円)。
新作のチョコレートは、き花の杜やオンラインショップのほか、全国の百貨店催事「大阪阪急うめだバレンタイン博」(二十一~二十九日)、「京都高島屋アムールドショコラ」(二月一~十四日)、「札幌丸井サロンドショコラ」(二月四~十五日)でも販売する。
村本さんは「今後はより広い意味での北海道の良さや面白さというものを発信していきたい。そして食材だけでなく、そこに関わっている人たちのストーリーも併せて伝えていきたいと思っています」と笑顔を見せた。(東寛樹)





