映画『カムイのうた』の美術担当を務めた佐々木ふたばさん(29)が七日から、カフェ&ホステル「ぐすぺり」(七ノ八)で同作品の内容を色で表現した絵を展示している。
佐々木さんは、妊娠二十四週未満、体重およそ六百㌘の未熟児として産まれた。線を認識する困難を抱えるが、色覚は健常者よりも発達しているのだという。小学三~六年生まで当麻町の絵画教室に通い、社会人になってからは臨床美術に取り組むようになった。
絵の着想を得た同作品では、日本語訳の「アイヌ神謡集」を発行した、実在のアイヌ民族・知里幸恵さんの人生が描かれている。差別被害を受けながら、文化を未来に残すために活動した様子を、佐々木さんは描いた。
二〇二三年、映画が公開されるタイミングで、同作品の監督・菅原浩志さんに初作品の「アイヌのなげき」を見せたところ「色の表現が美しい。もっといろいろ描いてくれないか」と、さらに色の感性を磨くことを勧められた。
しかし、二五年十一月に菅原監督が逝去。家族ぐるみでの付き合いが長かったという菅原監督への尊敬と追悼の気持ちで現在も絵を描き続け、同作品をテーマにした絵画は約五十点。ぐすぺりでは、その一部を展示している。
展示作品のひとつ「声にならない声」と題した絵は、映画の主題歌「カムイのうた」をもとに描いたもの。タイトルは菅原監督が作詞した歌詞の一節からとった。
佐々木さんは「差別やいじめに苦しんでいる人に、勇気や希望を感じてもらえるように心を込めました。より多くの人に見てもらえれば」と話している。
展示期間は未定。ぐすぺりの営業時間内(日・月・火・水曜日午前十一時~午後七時半)に観覧できる。
問い合わせは(TEL 090―2055―6941)まで。(横地純鈴)





