現在ある世界の国とは別に、一つの世界憲法の下で、紛争や環境、飢餓など地球上の問題を解決し、世界平和を実現しようという「世界連邦運動」の旭川支部(松藤三郎支部長)が設立され十四日、ときわ市民ホールで設立総会が開かれた。

 同運動は四六年に設立され、本部はアメリカ・ニューヨーク。現在、世界二十八の国と地域が参加。日本協会は四八年に発足し、ノーベル賞受賞者の湯川秀樹さんが会長を務めていた時期もある。旭川地区はこれまで北海道支部にあたる札幌の「世界連邦・北海道」の中で、定期的に勉強会などを開いてきたが、このほど単独の支部を立ち上げ、学習活動や会員増強により積極的に取り組むことになった。

画像 最近、全国的に運動は停滞気味で、そんな中での新支部誕生は、全国の支部メンバーを勇気づけているという。荒関和明事務局長は「“そんな夢物語みたいなこと”と言う方もいますが、まず動き出すことが世界平和実現への一歩なのです」と運動の意義を話していた。