画像 昭和初期から四十年代まで旭川を走っていた、路面電車の時代を振り返る写真展が、神楽市民交流センター(神楽三ノ六)で開かれている。

 旭川にはかつて「市内電車」と呼ばれ、一条通、四条通や駅前から、旭橋を通って春光、末広方面を結ぶ旭川市街軌道と、「郊外電車」と呼ばれ、現在のJR旭川四条駅と東川、東旭川を結ぶ旭川電気軌道両社の路面電車が走っていた。

 しかし自動車の普及で乗客が減少して廃止論が高まり、市内電車は五七年(昭和三十二年)、郊外電車も七二年の大晦日限りで全廃され、旭川から路面電車が姿を消した。

 写真展では路面電車の誕生前から最盛期、廃止まで、路面電車の時代を振り返る三十八点の写真を展示。開通式や花電車、市街地を走る電車や廃線後、保存されている電車や路線の痕跡まで、運行当時を知る人には懐かしい写真が並んでいる。

 入場無料。午前八 時四十五分―午後十時。十二月七日まで。