画像 市内を拠点に活動するキャンドル作家、花本美幸さん(デスパシオ・キャンドル代表)の個展「冬を灯すキャンドル展」が十日まで、こども冨貴堂(七条買物公園)のギャラリーKIDSで開かれている。

 花本さんは一九七四年(昭和四十九年)旭川市生まれ。「カーヴドキャンドル」と呼ばれる作品を中心に製作している。加熱した液体のロウに、芯となるキャンドルを浸すことを繰り返し、色の層を作る。ロウがまだ温かいうちに、ナイフでカットしながら優雅な曲線を生み出していく。

 花本さんは九九年(平成十一年)からオーストラリア・シドニーのカーヴドキャンドル専門店で販売員として働き始め、約四年をかけて製作の技術を学んだ。

 今展では、クリスマスイメージの作品=写真=を中心に展示している。キャンドルに火を灯せば、優美なその姿も融けてしまうが、そんな「はかなさ」も揺らぐ炎とともに味わいたい。

 半年ほど前から「融けてしまうのはあまりにもったいない」という声に応えて、外側が融けずに中身だけ替えて何度も使用できるタイプを製作、今展でも展示している。

 午前十時~午後六時。問い合わせはこども冨貴堂(電話25―3169)、またはデスパシオ・キャンドル(電話66―7080)へ。