画像 全国の障がいのある人に旭川へ来てもらうことで、新たな旅行需要を呼び起こそうという、旭川ワーキンググループ検討評価委員会が二十二日、旭川ターミナルホテルで開かれた=写真。

 会には委員長の吉田貴彦・旭川医大教授をはじめ旭川運輸支局、旭川産業高度化センター、ホテル、旅行業者のほか、二十日から二十三日まで神戸市と沖縄県から旭川へのモニターツアーに参加したメンバーなど約四十人が参加した。始めに昨年十二月に行われた神戸市へのツアーに参加した車椅子紅蓮隊の五十嵐真幸さんらが報告。神戸の街は身障者トイレや車椅子用エレベーターも多く、移動しやすかったことなどを語った。

 また神戸と沖縄から旭川を訪れたモデルツアー参加者も、旭川の印象を述べた。このうち旭山動物園については、車椅子利用者や介護者から、北海道の冬道に慣れていない観光客にとって、雪の坂道の移動は厳しかったが、ボランティアの人たちがすぐに駆けつけて手伝ってくれたことに感動したという感想や、視覚障がいのある人からは、点字や音声による案内がもっとあれば、といった意見が出された。

 ツアーの同行者からは旭山動物園は英語、韓国語、中国語の表記が充実しており、我々も見習わなければならないといった意見も出され、参加者は新たな観光需要のヒントをつかもうと熱心に耳を傾けていた。