「環境」がテーマの一つになる洞爺湖サミットを前に、川の視点から北海道の環境保全と地域活性化を考える「北海道の川と暮らしから公共事業のあり方と展望を考える」と題したシンポジウムが四月十二日午後一時半から、札幌の北海道大学クラーク会館(北区八条西八丁目北大構内)で開かれます。

北海道自然保護協会、北海道の森と川を語る会、下川自然を考える会、サンルダム建設を考える集い、ネットワーク旭川地球村の主催。

下川町に計画されているサンルダムのサクラマスを始めとする生き物や治水、経済的問題を例に、巨額の費用を要するダム建設と治水事業のあり方を考えます。

(1)「サクラマスの保全と河川環境」

(2)「河川整備計画を考える」

(3)「公共事業と地域経済」の三つのテーマに分けて現場からの報告と研究者による講演があります。

(1)では、下川自然を考える会の宮田修さんが「天塩川水系サンル川とサクラマス」、前川光司・北大教授が「サクラマスの生態と保全」、

(2)では道自然保護協会の佐々木克之さんが「治水についての疑問」、今本博健・京大名誉教授が「これからの治水はいかにあるべきか」、

(3)ではネットワーク旭川地球村の山城えり子さんが「忠別ダム・サンルダムと自治体財政」、小田清・北海学園大教授が「地域開発とダム問題」と題して、それぞれ報告と講演をします。

また、北海道の森と川を語る会の小野有五・北大大学院教授の司会で、パネルディスカッションを交えて総合討論も行われます。午後五時四十五分までの予定です。

参加費は、資料代として五百円。問い合わせは、北海道自然保護協会(TEL・ファックス011―251―5465)へ。