大雪山を主なフィールドに山や森を歩く自然観察講座「ひぐま大学」が、第二十八期生を募集しています。

自然保護の運動に取り組んでいる市民グループ、大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)が運営しています。四季を通じて山や川、森などを巡り、自然の素晴らしさを学ぶ講座です。開講から二十七年、これまでの受講者は千七百五十人を超えます。

ひぐま大学は二年制で、一年で修了、二年で卒業です。卒業後、繰り返し入学することもできます。講座には、登山を主体とした「ヌプリ」(アイヌ語で山の意)と、山麓トレッキングを主体とした「ニタイ」(森)の二コースがあり、体力や興味に応じて好きなコースを選択出来ます。

五月十五日の入学式に続く講座を簡単に紹介します。

■5月25日 第1講座

ヌプリコースは、空知の数少ない火山、イルムケップ山(八六四・五メートル)の成り立ちを学ぶとともに、山頂からの大パノラマを楽しみます。

ニタイコースは無名山(八〇四メートル)から空知平野の成り立ちを学び、眺望を味わいます。

■6月15日 特別講座

ヌプリコースは暑寒別岳(一四九一・四メートル)の魅力を、ニタイコースは同山山麓に分け入り、佐上台(五九三メートル)や雄冬散策路で森林や花々について学びます。

六月以降も富良野岳、三段山、白雲岳、緑岳、そして礼文岳での修学旅行(七月、一泊二日)など、魅力溢れるフィールドで自然を学びます。十月~翌一月は休講です。

入学の申込金は、テキスト代、運営経費などを含めて五千円。講座ごとの参加費(交通費、保険料など)は五千五百円から八千円ほどです。

高校生以上が対象。定員は三十人。五月八日までに、秀岳荘旭川店(忠和五ノ四、TEL61―1930)か、山工房(東六ノ一、TEL27―0166)に申し込んでください。問い合わせは午後六時以降に渡辺さん(TEL61―3355)、または高祖さん(TEL53―3322)まで。