img道立旭川美術館で四月十九日から開催されている「永遠なる迷宮 エッシャー展」(同美術館、北海道新聞など主催)の入場者が十五日、一万人を突破した。

オランダ生まれのエッシャー(一八九八~一九七二)は若い頃建築家をめざして建築装飾美術校に学び、その後イタリア各地を旅行してスケッチした風景画をもとに版画作品を数多く制作。イタリアを離れた後、スペインのアルハンブラ宮殿の幾何学的なモザイク模様に魅せられたことから、独自の手法で三次元の世界を表現するようになった。その作品群は国際的に高い評価を得ており、数学や心理学の分野からも注目されている。

入場者一万人目となったのは、市内永山に在住の安孫子真弓さん(57)と娘さんの里里(りさと)さん(29)。「母に誘われて見にきました。二人とも絵が好きなので、ここに足を運ぶ機会は多いです」と里里さん。二人には金丸浩一館長から記念品として「エッシャー画集」が贈られた。

同展はハウステンボス美術館が所蔵している百四十点を展示。六月一日まで(毎月曜日は休館日)。観覧料は一般千円(前売・団体八百円)、高大生六百円(同四百円)、小中生四百円(同三百円)。