img好みの建築家の家を建てるなら――

橋本川島コーポレイション(川島崇則社長)が五月下旬、ASJ(アーキテクツ・スタジオ・ジャパン)所属の建築家による住宅の展示・案内会を旭川地場産業センターで開催した。

ASJは現在国内で活躍中の建築家約千人のネットワーク。同社は道北地方で唯一のASJ指定の建築業者で、住宅施工主がASJの中から選んだ建築家の設計を受け、家を建てている。この展示会には札幌市と旭川市に在住するASJ所属の建築家十一人がブースを構え、自身の設計した家の模型を展示して、来場者に説明をおこなった。

「家を建てよう」と思った時、建築家を自分で探して設計を依頼するのはなかなか面倒なこと。そのような時、建設業者を通し、多彩な建築家が所属するASJの中から自分の好みの建築家を指定して家を建てることができるのは、施工主にとってはありがたいシステムだ。このシステムを利用するためには、まずASJアカデミー会員になることが必要だが、「プランニング段階では料金はかかりません。建築家を決めて契約を取り交わし、実施設計をする段階となって初めて経費がかかることになります」と住宅事業部・村上雅人部長。

同社が手がけている「HKハウス」は木造住宅やコンクリート住宅において、北海道が推奨する北方型住宅の高い基準をすべてクリアしている高性能住宅で、その高い技術がASJの評価を得て指定を受けることになった。同社は半世紀以上にわたり公共施設や病院などの大型建築を手がけてきており、その建築技術が住宅建設にも生かされているからだ。例えば、旭山動物園のぺんぎん館やもうじゅう館、さる山、おらんうーたん館、それに道立北方建築総合研究所、市立旭川病院、三浦綾子記念文学館などは同社の手による。

次回の展示・案内会の開催は九月下旬の予定。ASJやHKハウスについての問い合わせは住宅事業部(TEL55―0001・Fax55―1550)まで。