img旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄(一九〇一―一九四〇年)の作品と生涯に触れる朗読会が十五日から三日間、旭川市科学館・サイパルのプラネタリウムで開かれた=写真。

全国公募の小熊秀雄賞を運営する市民実行委員会の企画。プラネタリウムの満天の星空に、三十九歳の若さで夭折した小熊の絵や写真が映し出され、静かなBGMが流れる中、劇団「劇乃素艶屋」の佐藤鍵さんと旭川文庫読書会連絡会の平泉美智子さんが十二編の詩を朗読。三日間で、二百二十人の来場者が、星と小熊の世界を楽しんだ。

実行委員会のメンバーで、朗読会の台本と構成を担当した宮川達二さん(57)は、「東京では喫茶店などで小熊の朗読会が開かれていますが、プラネタリウムでの開催は恐らく初めてのこと。詩の選択や構成に苦労しましたが、どうにかイメージ通りになりました。こうした会を旭川で開くといのは、大きな意味があると感じます」と話していた。