img道立旭川高等技術専門学院の修了研究作品展が八日まで、デザインギャラリー(宮下十一蔵囲夢内)で開かれた=写真。

修了作品を発表展示したのは、同校色彩デザイン科の生徒十七人と、造形デザイン科の十三人。

色彩デザイン科の生徒は二年間のカリキュラムの中で、各種の塗装による表面処理技術と、それに伴うデザインについて学ぶ。修了作品のテーマは「ある空間に置かれるガラステーブルのデザイン」。規定のテーブルを様々な表面処理技法で仕上げた作品が並んだ。生徒たちの多くが、看板、塗装、板金などの業界に進む。

造形デザイン科に通う生徒は、より付加価値の高い木製品を創り出すために必要な造形感覚と生産技術を、二年間で学ぶ。会場にはテーブルやソファ、本棚、飾り棚など、プロにも引けをとらない仕上がりの木工品が展示された。同科の生徒十三人のうち十一人の就職が決まっているが、同科の指導員の高橋昌彦さんは「例年ならば即採用だったケースも、今年は同じように進まず、大変に厳しい状況」と話す。

色彩・造形のどちらも、学生の作品とは思えぬ出来映えで、生徒各自の努力とともに、同校カリキュラムの完成度、指導の質の高さがうかがえた。