imgジャズマンス・イン・旭川(JMIA)実行委員会主催のコンサート「アジアンキッズ・ジャズコンファレンスin旭川」が三月三十一日、大雪クリスタルホールでおこなわれ、会場は満員の聴衆で埋まった。

アジアの子どもたちが音楽を通して相互理解を深めることを目的とした、このコンサートは三回目を迎えた。第一回はモンゴルから、二回目は中央アジアのウズベキスタン共和国から、音楽に親しんでいる子どもたちを招いた。今回はインドネシア・バリ島で伝統音楽を学ぶ十五歳から十七歳までの六人が来旭した。

ステージは四部構成。一部は世界で最も注目を集めているパーカッション奏者のジョバンニ・イダルゴさんらプロ七人による演奏。第二部にバリ島の子どもたちと指導者らによるガムラン音楽が演奏された。エキゾチックな調べと、手の振りがついた「ケチャ」と呼ばれるバリ島独特の音声による演奏に場内は水を打ったように静かになった。第三部はジュニアジャズオーケストラとプロによる共演。第四部は出演者全員が、JMIAジュニアジャス・オーケストラ代表の佐々木義生さんが作曲した「ステップ・トゥ・エイジア」の大演奏。ガムランとラテン、ジャズが一体となった見事な演奏に会場から盛んな拍手が送られていた。

二十七日にはイダルゴさんら三人のプロ奏者があかしあ労働福祉センター(末広二ノ十三)を訪れて出前演奏。リズムに合わせて踊り出す女性もいるほど盛り上がった。車椅子に乗った女性は「このような生の音楽を始めて聞きました。大変楽しかった」と言葉を弾ませていた。