img市内の公共施設に彫刻家・安田侃さんの作品を購入し設置することを目的に活動する彫刻ファンド市民の会(大久保正義会長)は十日、同氏を招き作品を設置する予定の買物公園や駅前広場を視察した。

安田さんは、美唄の出身。現在、イタリアを拠点に創作活動を続けている世界的な彫刻家。同市民の会は、市民の力で「彫刻のまち旭川」を支援しようと、安田さんの作品を購入するために寄金を集めている。〇三年(平成十五年)に発足し、現在は会員数約三百人。基金は約三百五十万円に達している。今後は企業や団体にも呼びかけて、基金の充実を図る予定だ。

この日、会員と安田さんらは三条買物公園から旭川駅前まで歩き、最後は旭川ターミナルホテルの屋上に上がって、駅周辺の景観を眺めた。

視察後、旭川エスタで同会顧問の菅原功一前市長と西川将人市長を交えて懇談会が開かれた。安田さんは「市民の力で彫刻を購入するという、全国でも類を見ないこの活動で、第一回目に自分が選ばれたことを名誉に感じます」と話した。