あそか苑で植樹会比布町の高齢者福祉施設「あそか苑」(比布町東町二、生駒裕之苑長)で九日、サクラの苗木の植樹会が行われた。

このサクラの苗木は、旭川トヨペット(吉田裕社長)が寄贈した。同社は一九五六年(昭和三十一年)の創業で、今年四月までに販売台数十六万台を達成した。苗木はこれを記念しての寄贈品だ。

当初は車椅子を寄贈する予定だったが、同苑からの「裏庭にサクラ並木を育てて、施設を利用するお年寄りや地域の方々に花見を楽しんでもらいたい」との意向を受けて、サクラの木三十本を贈った。

植樹会には、旭川トヨペットから常務取締役の長谷川和勇さんが訪れたほか、近隣町内会の会長、くるみ保育園の園児たちなど地域の人たちも参加。入所するお年寄りたちが見守る中、金色のスコップで苗木を植えた。

同苑では、毎年八月六日に七夕まつりを、二月には雪まつりを開いて地域の人たちと交流している。生駒苑長は「サクラ並木で春には花見、秋には紅葉を地域の方々と楽しみたい。夏と冬のおまつりに加えて、四季折々に交流が出来そうで、本当にありがたいこと」と話していた。サクラが順調に育てば、三、四年後には花が咲き始めるという。