旭川市は、あす十六日、旭川エスタ(宮下七)四階に乳がんと子宮頸がん検診などの受診を啓発し、さまざまな相談に応じる窓口「旭川けんこう応援プラザ」を開設する。

市は現在、乳がん検診を受ける四十歳以上の女性に対し二年きざみで、また子宮頸がん検診を受ける二十歳代の人は偶数年齢、三十歳以上の人には毎年費用の一部を援助している。

その結果、検診の受診率は全国平均より高く、乳がんは〇七年度三二・九%(全国平均一四・二%)、〇八年度三四・五%、子宮がんは〇七年度二七・五%(同一八・八%)、〇八年度二七・二%となっている。

厚生労働省では今春、乳がんと子宮頸がん検診の受診率五〇%を目標に、無料クーポン券の配布を決定。市でも約九千五百万円の予算を計上し、無料クーポン券の発送をきょう十五日から始めることにしている。

配布の対象となるのは、乳がんは昨年四月二日から今年四月一日までに四十、四十五、五十、五十五、六十歳になった人、子宮頸がんも同時期に二十、二十五、三十、三十五、四十歳になった人。市内では乳がんが約一万三千五百人、子宮頸がんが約一万九百人が対象となる。今年四月以降、無料クーポンを受け取る前に検診した人は料金の返却を受けることができる。期限は来年三月末まで。

市保健所健康推進課は「クーポン券の発行で検診への関心が高まり、より多くの人が検診を受けるようになってもらいたい。また、検診に関することなど、疑問があれば『けんこうプラザ』で対応します。お出でくださるか、お電話ください」と呼びかけている。